正直なところ、結構クセが強いのと、どういう用途にマッチするかについてレビューできればと思います。
Knog SCOUT TRAVELのポイント
- AirTag規格に準じながら、オリジナルにはない振動検知機能を持つ
- Type-C充電に対応し、電池交換の手間がない
- ワイヤーループ付きでキーホルダーのようにカバンや自転車に取り付け可能
いぬやま’s インプレッション
- 振動検知は検知レベルが調整できるものの、結構ピーキー
- 接続範囲内であればアプリ側に通知が来て、触られたかどうかがわかるため、実は中身を盗られてたというケースを潰せる
- 検知時のサイレンのオンオフが可能なので、威嚇の要否によって選ぶことが可能
- Androidでは使えないので要注意
目次
パッケージ・外観

パッケージは意外にも紙ベースでおしゃれ。


knogはオーストラリアのブランドですが、日本にローカライズされたパッケージとなっています。


QRコードで公式サイトに飛ばすのはナイス判断かなと思います。


左から、テザーワイヤーが長短で2種類、金具を取り付けるための工具本体、テザーワイヤーを固定する金具、そして本体といった構成です。


このボタンで、警戒開始と停止の他に、アプリ側での要設定ですがアラーム停止などができます。


QRコードのアクセス先に任意の連絡先を乗せておくという寸法です。
下部はスピーカー穴があり、85dbのアラームが鳴ります。室内では結構な音量ですが、外では音量不足という声もあるようです。


IP66相当の防水性があるようですので、雨で濡れる程度であれば問題なさそう。
充電については公称通り、2ヶ月程度保っており、電池残量が減るとアプリに通知が来るので、充電忘れも問題ないです。




工具で止める際に、溝をナメてしまいがちなので扱いには注意ですね。
テザーワイヤーを使わない場合は、この留め具もつけなくても動作はします。
アプリの使用感



重ねてお伝えしますが、iOS専用デバイスです。


複数のタグを紐づけることができ、それぞれに名前をつけることもできます。
接続状態とバッテリー残量も確認可能。
できたらこの画面で、警戒開始停止できれば、なお良しかなと。


DISARMEDをポチると以下のような画面になり、振動検知が開始されます。


スマホ側のサイレンは音の種類がいくつかあり、犬の吠える声などが選択可能です。






- スマホ側のサイレンをミュート
- 5段階の振動検知の感度設定
- デバイス側のボタン押下でのサイレン停止
- スマホ側のサイレンの音量設定
- スマホ側のサイレンの種類の設定
- デバイス側のサイレン種類の設定
- サイレン中のLEDを光らせるかどうか
感度調整は難しいのですが、お守りとしては十分かなと思います。
なかなか、初見の場所で適切な感度を設定するのは難しいので、最初は警報サイレンをオフにした状態で調整してみるのがおすすめです。
使用感



デジタルお守りとしての安心感はある
振動検知以外の機能については、AirTagに準ずるので、リュックやスーツケースなどのカバンに取りつけるのが一番ベストかなと思います。道中で紛失した場合や電車などで忘れた場合などなど、GPSで追跡できる場面は多いかなと思います。
本家のAirTagと比較すると、さすがに電池持ちが短いので、充電のためにも比較的アクセスしやすいところに設置することになるので、キーホルダーライクな本機のデザインはマッチしているなと感じます。
AirTagと比較するとこんな感じ。
機能 | Knog SCOUT TRAVEL | Apple AirTag |
---|---|---|
電源 | リチウムポリマー電池 | ボタン電池(CR-2032) |
電池寿命 | 2ヶ月程度 | 1年程度 |
電池交換 | 不可 | 可 |
探す機能 | 対応 | 対応 |
アラーム機能(サイレン機能) | あり(85db) | なし |
振動検知 | あり | なし |
防水性能 | IP66 | IP67 |
重量 | 35g | 11g |
価格 | 8000円程度 | 1個あたり4000円程度 |
重量と電池持ちの代わりに振動検知とアラーム機能がついた形なので、やはり使う頻度の高いものに対して盗難対策をしたいという方におすすめですね。
残念ながら、現状知名度がないので、こちらをつけていることによる抑止力はないかと思いますが、ノマドワーカーに限らず、テレワークでPCを持ち歩く機会が増えた方も多いかと思うので、持ち去られる前の警告機能を活かしたデジタルお守りとして、SCOUT TRAVELいかがでしょうか?