総合してみると、音は良いのですが、総合的にはおすすめしづらいものに仕上がっております。
目次
音質
低音もそこそこ出る高音域特化型。つまりドンシャリ
前回の購入レビューから印象は変わっておりません。基本的にはどんな楽曲でも楽しめるポテンシャルの高いイヤホンです。
再生中のホワイトノイズがかなり抑えられていることと余韻をあまり残さず音がスッと落ちるような音作りになっているためか、一部の楽曲とものすごく相性が良いように感じます。
具体的には井上大輔の「めぐりあい」などは曲調や世界観とも音作りとマッチしており、他のイヤホンと比べると別の曲ではないかと思うくらい聴いた時の印象が異なります。
ノイズキャンセリング/外音取り込み
以下の3種類から選べます。- Airplane
- On The Go
- Office/Study
“On The Go”設定で気になるノイズは消えており、ホワイトノイズもほぼ皆無なので、基本的にはこの設定での運用をおすすめします。
筐体構造的に何となく察しはついていたのですが、風切り音がものすごいです。
開口部付近の吹込みや摩擦音が原因のようなので、次回作に期待するしかなさそうです。
こう考えるとTechnics/Panasonicはホワイトノイズはありましたが、結構頑張ってましたね。 また、外音取り込みはノイズキャンセリングとの排他で使用可能。
Low-Medium-Highの3段階のレベルで調整可能。
自然さでいうと、割と頑張っている方ではないかとは思いますが、あまり期待はしない方がよさそうかなといった印象。
ところで、あまり気にはならないですが、オフ設定にすると音量が2段階ぐらい下がったような感じになるのはバグでしょうかね?
装着性
装着感はかなり良好。それでいて緩んだりする様子もないので、ネックストラップなどを外す際に引っ掛けて落としちゃうといったこともなさそうです。(SONY WF-1000XM3の苦い思い出…)
走っても大丈夫だと思います。
操作性
既定の設定のみで左右反転のみ可能
編集はできませんが、左右の反転のみ可能です。機能として不足はないのですが、複数のTWSを保有しているような逸般人からすると、できる限り操作は揃えたいところ。
物理スイッチとしての操作感はカチッが大きめで、ボタンが硬いといったくらいでレスポンスなどは許容範囲内です。
オートパワーオフ機能を切れることに関連してか、地味にイヤホン単体での電源OFFが可能です。
物理スイッチなので、うっかり電源が入ってしまうこともなくかなり相性がよさそうです。
これもバグっぽいのですが、ボタンを押したときのビープ音が鳴るときと鳴らない時がありますね。
アプリの完成度
まさかのイコライザーがない
iPhone派の方はかなり痛いのではないでしょうか。各社ユニークなGUIを採用していたりと、結構力を入れている部分だと思うのですが、無いのはいただけないかと思います。
気になるところ
致命的ではないものの、接続がブチブチ切れやすい
ほかのTWSに比べるとやや接続安定性に欠ける部分見受けられます。TWS Plus非対応機種との接続なため、帯域的に余力がないのかもしれませんが、少し気になることろ。
今後のファームアップデートで改善される可能性は十分にある領域かと思うので、これからも見守っていきたいところ。
まとめ
この音質でこの値段ならアリ!
バグっぽい挙動がちょくちょく見受けられ、とりあえず出した感が否めませんが、価格を考えても音質はかなり良いです。電池もちはせめて6Hくらいは確保してほしかったかなという印象は否めませんが、ANCとTWS Plus対応の初物でもありますので、次回作に期待といったところ。
音の傾向やすぐれた装着感、ホワイトノイズをかなり抑え込んだANCなど、他のTWSを圧倒する魅力もありますので、選択肢としては全然アリだと思います。