約9年間使っていた、ダイキンの加湿空気清浄機「MCK55SE3-W」を買い替えました。
以前から「シュー」というかすかな音はしていたのですが、次第に短い間隔で途切れるようになり、さらに「カリカリ」という擦れるような音まで出るようになりまして。普通に動くんですけどね。風は出ますし、加湿も一応できます。
壊れてくれた方が踏ん切りはつくのですが、こういう中途半端な状態が一番困ります。
とはいえ、購入からすでに約9年。引っ越しで以前より家が広くなり、空気清浄機としての能力にも少し物足りなさを感じていたので、このタイミングでダイキンの最上位モデル「MCK906A」へ買い替えることにしました。
使い始めて2週間ほどですが、今のところは「もっと早く買い替えてもよかったな」という気持ちが強めです。ただ、9年間使ったこと自体を後悔しているわけでもないんですよね。
そのあたりも含めて、長く使った家電を買い替えて気付いたことを書いてみようと思います。
ダイキン MCK906Aのポイント
- 空気清浄、加湿、サーキュレーターの役割を一台に集約
- 公称運転音は旧モデルと大きく変わらないものの、体感ではこちらの方が静か
- 木目調パネルとマットな質感で、大型ながら部屋になじみやすい
いぬやま’s インプレッション
- 想像以上に大きかったものの、ブラウンを選んだことで家具にはよくなじんだ
- センサーの反応や風量を見ると、9年間での進化はかなり感じる
- 空気清浄機というより、加湿器とサーキュレーターまでまとめて買った感覚に近い
- 旧モデルはまだ動くものの、新モデルを使うともう元には戻れない
約9年間使ったMCK55SE3
いぬやまエディオン専売モデルでLEDの消灯機能付き(これは便利)
これまで使っていたMCK55SE3は、2017年に購入したものです。色は白色。
空気清浄機は、冷蔵庫や洗濯機のように、止まった瞬間から生活に大きな支障が出る家電ではありません。多少調子が悪くなっても、風が出ていればそのまま使えてしまいます。
自分の中でも、家電には「これくらいは持ってほしい」という期待年数があり、基本的には寿命を全うするまで使いたいと考えていました。一方で、空気清浄機はフィルターやセンサー、加湿機能など、長期間使うことで少しずつ状態が変わっていく製品でもあります。なんとなく、8年くらい使えれば十分かなという感覚はありました。そう考えると、約9年間使えたMCK55SE3は、個人的な期待には十分応えてくれています。
フィルターは一度交換していますが、その交換からも約3年が経過。加湿用の水トレイにはミネラル汚れがかなり付着しており、通常のメンテナンスだけで良い状態を保つのも難しくなっていました。
加えて、引っ越しで家が広くなったため、以前の部屋では十分だった能力も、今の環境では少し足りないように感じます。
異音だけなら様子を見ていたかもしれません。ただ、音、汚れ、フィルター、部屋の広さといった不満が少しずつ重なり、そろそろ買い替えてもよいのでは、と思うようになりました。
修理ではなく買い替えへ



カリカリ音は一度ターボ運転すると収まる。3分くらいの間だけ
異音が出ているなら、修理して使い続ける選択肢もあったと思います。ただ、今回は修理費用を調べるより先に、買い替えが浮かびました。すでに約9年使っているので、異音の原因になっている部分を直せたとしても、ほかの部品は同じだけ年数を重ねています。一カ所を直して、そこから何年使えるんだろうな、という感じなんですよね。
洗濯機や冷蔵庫であれば、価格も高いので修理を含めてもう少し慎重に考えたと思います。空気清浄機については、9年使えたなら一度役目を終えてもらってもよいかな、という判断になりました。
近年のダイキン製空気清浄機が、以前よりかなりスタイリッシュになっていたのも大きいです。古い機種の調子が悪くなったタイミングで、新しい機種が見た目も含めて良くなっている。こうなると、まあ買い替えたくなりますよね。
他社も見たものの、再びダイキン



最近は家電のビジュも重視
候補としては、cadoなどのデザイン性が高い空気清浄機も気になりました。見た目だけならかなり良いんですよね。
一方で、空気清浄性能や加湿性能については、実際に長期間使ってみないと分からない部分もあります。その点、ダイキンはMCK55SE3を約9年間使っており、フィルターを交換した際もしっかり汚れていました。
きちんと仕事をしていたんだな、という実績があります。空気清浄機に関しては、デザインだけで冒険するよりも、これまで使ってきたメーカーへの信頼を優先することにしました。
最終的に選んだのは、ダイキンの最上位モデル「MCK906A」です。加湿性能を重視すると本体が大きくなるため、サイズについてはある程度覚悟していました。
むしろ最後まで迷ったのは、機種よりも白とブラウンのどちらにするかです。
白ではなくブラウンを選択



部屋の雰囲気重視で
大型家電なので、白の方が無難かなとは思いました。ただ、白は膨張色ですし、もともと大きい筐体がさらに大きく見えそうなんですよね。以前から家具や部屋の色について相談していたGPTにも聞きつつ、最終的にはブラウンを選びました。
実物は、想像していたよりもやはり大きかったです。これはもう、普通に大きい。
ただ、フロントの木目調パネルや、側面のマットな質感はかなり好印象でした。部屋には木目やブラウン系の家具が多いため、設置してみると意外と自然になじんでいます。
家電なので、性能が良いことはもちろん大切です。ただ、毎日部屋に置いて目に入るものなので、見た目を気に入っていることも、思っていた以上に満足度へ影響するんですよね。
以前なら、空気清浄機の色なんて白でいいじゃん、と思っていた気もします。このあたりは、家具をいろいろ選ぶようになってから、少し考えが変わったところです。
公称値では新モデルの方が少し大きい



デカいのに静かなのは意外
新しいMCK906Aを使い始めて、最初に印象が変わったのは運転音でした。
旧モデルのMCK55SE3-Wは、空気清浄運転時が19~53dB、加湿空気清浄運転時が25~53dB。新モデルのMCK906Aは、空気清浄運転時が22~54dB、加湿空気清浄運転時が25~54dBです。
公称値だけを見ると、新モデルの方がわずかに大きいんですよね。ただ、実際に使ってみると、MCK906Aの方が静かに感じます。
新モデルが極端に静かというより、旧モデルのモーターや駆動部分が、9年間の使用で少しずつ摩耗していたのかもしれません。もちろん、実際に分解して確認したわけではないので推測です。
それでも、新しい機種へ替えて初めて、以前の運転音が結構気になる状態だったことへ気付きました。
長く使っていると、少しずつ大きくなった音にも慣れてしまうんですよね。「シュー」や「カリカリ」という異音だけでなく、通常の運転音も、購入当初とは変わっていた可能性がありそうです。
センサーの反応が分かりやすい



帰宅すると赤色ターボ運転やめてね
センサーの反応も、旧モデルとの違いを感じた部分です。
匂いの強い食べ物があるときや、カーペットを動かしてほこりが立ったときには、PM2.5ランプが赤くなり、強い運転へ切り替わります。部屋の状態をよく見てくれている感じがあり、空気清浄機として働いていることが分かりやすいです。
旧モデルも現在は寝室で動かしていますが、新モデルと比べると、匂いなどへの反応が鈍くなっていた可能性があります。ただ、これもセンサーの経年劣化を確認できたわけではありません。
単純にセンサー性能や制御が世代によって違う可能性もあります。とはいえ、新しい機種を使って初めて、旧モデルが本来の性能を維持できていたのか、少し気になるようになりました。
動いていることと、購入当初と同じ性能で動いていることは、別なのかもしれません。
空気清浄機+加湿器+サーキュレーター



加湿量が結構でかいのはお得感ある
MCK906Aには、操作部に「サーキュレーター」と表示された専用機能があります。風量もかなり強く、ルーバーを動かしながら室内の空気を循環させられます。
実際に使った印象としては、単なる空気清浄機というより、
- 空気清浄機
- 加湿器
- サーキュレーター
を一台にまとめて購入した感覚に近いです。
引っ越しで家が広くなったこともあり、空気をきれいにするだけでなく、部屋の空気を動かしてくれることにも価値を感じています。
一方、加湿機能については、まだ評価できていません。使い始めたのが湿度の高い時期なので、現在はむしろ除湿したいくらいです。加湿量や手入れのしやすさは、冬に実際に使ってから確認する予定です。まだ使っていない機能まで褒めても仕方がないので、このあたりはいったん保留ですね。
気になるところ



大きいは大きいが、空調家電としてみると許容
まず、本体は想像以上に大きいです。最上位モデルかつ加湿性能も高いので覚悟はしていましたが、設置場所によってはかなり存在感があると思います。
ブラウンを選んだことで部屋にはなじんだものの、物理的な大きさが消えるわけではありません。
また、キャスターは付いているのですが、前後方向には動かず、左右方向にしか動かせないです。掃除などで少し手前へ引きたいときは、素直に前後へ動いてほしいところです。
旧モデルにはリモコンが付属していましたが、MCK906Aにはありません。代わりにアプリ操作やスマートスピーカー連携が用意されています。このあたりはまだ未設定なので、様子見です。
もっと早く買い替えてもよかった



もっと早く買えばよかった。でも実売8万は勇気いるよね
使い始めて2週間の現時点では、「もっと早く買い替えてもよかった」という気持ちが強いです。ただ、半年前や数カ月前に買うべきだった、という意味ではありません。季節家電には購入しやすい時期がありますし、今回も買い時としては悪くなかったと思います。
感覚としては、1~2年前の時点で買い替えてもよかったかもしれない、というくらいです。
その頃も旧モデルは普通に動いていました。ただ、引っ越し後の部屋には少し能力不足で、音や汚れにも少しずつ不満が出ていたはずです。当時は「まだ動くしなぁ」で使い続けていました。それ自体が間違いだったとも思いません。実際、約9年間使えましたし、空気清浄機として仕事もしてくれていました。
一方で、新しいMCK906Aを使ってみると、静かさ、センサーの反応、風量、デザインなど、日常の快適さはかなり変わりました。
なので、「まだ使えたのに無駄だった」ではなく、「もう少し早く交代しても、十分に元は取れていたな」という感覚に近いです。
長く動くことだけが、家電の価値ではなかった



ダイキンはいいぞ。
以前は、家電はなるべく長く動くことが大切だと考えていました。短期間で壊れる製品より、信頼できるメーカーの製品を長く使える方がよい。この考え自体は、今も変わっていません。
今回も、MCK55SE3を約9年間使えたことには満足しています。
ただ、長く使うことだけを重視すると、音が大きくなったり、性能が落ちたり、手入れに限界が出たりしていても、「まだ動いている」という理由で使い続けることになります。新しい機種を使い始めて、家電には動作性能とは別に、快適性能のようなものもあるんだなと感じました。
静かに動くこと。部屋の状態へきちんと反応すること。手入れを続けやすいこと。部屋に置いた姿を気に入っていること。
空気清浄機は、基本的に一年中部屋に置いて使う家電です。そう考えると、機能するだけでなく、使っていて気分が良いことにも、ある程度お金を払ってよかったのだと思います。
「とりあえず長く動けばよい」から、「信頼できるものを、快適に長く使いたい」へ、少し考え方が変わりました。
まだ使える家電を買い替えるか



居住地の粗大ごみ処分がやや面倒。
長く使っている家電がまだ動いていると、買い替えるのはもったいなく感じます。
定期的に清掃や消耗品の交換ができており、音や性能にも不満がないのであれば、無理に買い替える必要はないと思います。現在の部屋に対して十分な能力があり、新製品の機能やデザインにも魅力を感じないなら、そのまま使い続けるのが自然です。
一方で、異音や振動が気になったり、センサーの反応が以前より鈍く感じられたり、通常の手入れでは汚れを落としきれなくなっている場合は、一度新しい製品を見てみてもよいかもしれません。
引っ越しによって必要な性能が変わったときも、見直すタイミングだと思います。
機能や効率だけでなく、見た目の気に入った家電へ替えることで、部屋の印象や日々の気分が変わることもあります。気分を変えるために家電を買い替えるのも、意外と悪くないですね。
旧モデルは現在も寝室で動いていますが、最終的には処分する予定です。
まだ風も出ますし、加湿もできます。なので、やっぱり少しもったいない。ただ、新しい機種を使ってしまうと、以前の状態へ戻るのも難しいんですよね。
MCK55SE3については、十分に役目を果たしてくれたと思います。9年間ありがとう、ということで、そろそろ次の世代へバトンタッチしてもらう予定です。


