とはいっても、まだ購入は可能なうえ、フリマサイトでも安価に流通しています。むしろ、この性能のイヤホンがかなりのお値打ち価格で入手可能になっていることにびっくりです。
目次
音質
ワイヤレスイヤホンとしてワンランク上の音質
本ブログでは、最近たくさんTWSのレビューをしていますが、総合音質においてどれもこの機種には及びません。というのも、一般的なTWSでは実際に音を出すドライバーは左右に一基ずつ搭載されております。
これに関しては、SONYの左右独立型「WF-1000XM3」でも同様です。
本機種は、二種類のドライバを左右それぞれに搭載するハイブリッド型となっております。
これによって2種類を高音域特化と低音域特化というようにいいところ取りをすることができます。
シングルドライバのTWSでは、これを超えてくるのは難しいということになりますね。
マルチドライバを駆動させるための電源や口径の大きなドライバを載せるためのスペースの確保等、技術的な課題があります。SONYの次期左右独立型イヤホン(M4?)を出すにあたって、3万円台半ばまで価格帯を上げてきそうなので、ハイブリッドドライバーを搭載しそうな気がします。
本機の実際の音の傾向としては、ハイレゾ志向な高い解像度感のある高音域とSONYらしい量感のある重低音が両立されています。ネックバンド式なので、電源に余裕があるのか結構音圧もあります。
ノイズキャンセリング性能
ノイズキャンセリング有効時で連続再生時間は10H
今でいうと、1世代前の性能になってしまいますが、インナーイヤー型ではトップクラスの性能を誇り、右側のスイッチを押すとスッと音が消えていくのは、なかなかに気持ちが良いです。ネックバンド型かつハウジングが小さいため、挿入の負荷が小さいことから、電車や新幹線での移動といった長時間の着用に向いています。カタログスペックではノイズキャンセリング有効時の音楽再生無しで11H持つので、デスクワークのオトモにもぴったりです。実際、静かなオフィスで仕事する場合においても、PCのファンの音が気になってくることがあるので、ノイズキャンセリングで快適ワークライフを送ることができます。
装着性・操作性



鎖骨の周辺は肘を上げなくても届くので、操作の所作がとても自然に行え、満員電車で両隣に人がいても気にすることなく、操作することができます。人間工学的な観点から最適なワイヤレスイヤホンはネックバンド型になるのでは?と考察してしまうほど、とてもよくできています。
こんなによくできていたのに、後継機の「WI-1000XM2」では、左側のハウジングからリモコンがぶら下がる形になり、どうして…となりました。
また、ネックバンドの端にハウジングとのケーブル部分をはさみこむ形で格納でき、ケーブルの遊びを調整できたのですが、後継機では廃止され、これまたどうして…となりました。
気になっているところ

昨年発売のM2では、さすがに改善されていますが、むしろ端子だけ変えてくれればそれでよかったのにという感じ。 ネックバンドの金属部の塗装が剥げやすく、みすぼらしい感じに。
購入当初、ネックバンドの首あての皮革部分の劣化のほうを気にしていたのですが、まさか金属側がやられるとは思いませんでした。そっちかよと。 ノイズキャンセリングイヤホンの宿命ですが、風切り音が大きいです。
切り替えスイッチでOFFにしてしまえば、おとなしくなるので許容レベルだとは思います。
Technicsを見ているとある程度筐体構造で何とかなるようなので、ここは頑張ってほしいところです。
まとめ
フラッグシップワイヤレスイヤホンは伊達じゃない
愛が深いがゆえに後継機へのディスが入ってしまいましたが、本機はとてもよくできています。micro USB端子にさえ目をつぶれば、今から新品を手に入れるのもアリなレベルの完成度です。
3万円半ばだった価格も、後継機発売により2万円前後まで下がっております。
シルバーのほうが在庫が余っているようで、価格もより安くなっている模様。
年末あたりにはなくなっていそうですので、気になる方はお早めに確保してみてはいかがでしょうか。