付属イヤーピースを使って、電車の車内、宅内、オフィス、屋外(幹線道路沿い)、屋外(住宅街)のシチュエーションでの使用感をお届けします。
今回は2020年の下半期以降に発売されたモデルが対象です。
目次
2020年上半期発売のモデルはこちら
ノイズキャンセリングの性能比較
注意事項
現時点(2020年12月末)でのファームウェアでの確認となります。今後のアップデートにより、多少差異が発生する可能性があるので、ご了承ください。
基本的には、NCオフとNCオンの状態で比べ、どれくらいノイズが低減されているかを感覚で順序づけしています。
イヤーピースとのマッチングの問題もあるので、あくまで参考に留めておく程度でお願いします。
各シチュエーションについて
電車の車内
主にJR中央線の車両内における、着座状態でのノイズに対する度合い。宅内
基本的には、換気扇や空気清浄機、エアコンといった遠目にファンなどが動作した状態で、これらのノイズに対する度合い。窓越しに、電車や大型車の走行音が入ることがあるといったイメージ。
オフィス
パソコンのファンの音や話し声、電話の呼び出し音などが周囲にある状態で、これらのノイズに対する度合い。屋外(道路沿いの静止時)
横断歩道での信号待ちなど、自動車の走行音やその他の屋外ノイズに対する度合い屋外(住宅街の歩行時)
おもには風切り音に対する度合い。ノイズキャンセリングの効き目
Galaxy Buds Live
豆型イヤホンとして、注目を集めたSamsung製Galaxyブランドの完全ワイヤレスイヤホン。着け心地は一級品で、外耳炎対策にもなり、テレワークなどの長時間装着に向いています。
ただし、ANCはおまけというか、無い方がよかったレベル。
室内でのサーキュレータ動作音すら、まともに消せない残念な子でした。
すでに手放しております。
Galaxy Note20のおまけとして配布されているということもあり、フリマサイトでの安価な入手が可能です。
気になる方はぜひ!
NUARL N10 Pro
かなり評判の良いNUARL N6 Proの上位モデルとして、大型ドライバ×ANC搭載ということで注目を浴びていた本モデル。イヤホンとしてみると、着け心地は難があるものの音質自体はかなり頑張っていましたが、価格が高価格帯に踏み込むレベルで有名メーカの競合する点やANCが実用レベル以下だった点が受け入れられなかったようです。
残念ながら5000円値下げされるという残念イヤホンムーブを辿っています。
N6 Proの評判が良すぎましたね…
Bose QuietComfort EarBuds
今年の大本命こと、Bose QC EarBudsです。品薄状態は継続中とのことで、人気の高さがうかがえます。
気になるANCの性能はオールラウンダー。
電車内での人の声もある程度抑制してくれます。
また、風切り音耐性がかなり高いこともあり、モードチェンジすることなく外を歩くことができます。
充電ケースの大きさや操作系のジェスチャが乏しいのが残念ですが、音質やANC性能は間違いなく最高位ですね。
ANC特有のホワイトノイズもなく、トータルノイズの少なさではSONYやAppleを抜きんでています。
値段は高いですが、性能は見合っているかと思いますので、買いですね。
Jabra Elite 85t
Jabraの渾身のANC対応完全ワイヤレスイヤホン。75tからANCマイクの増強、ドライバーの大型化が図られており、音質面・ANC性能面で増強が図られています。
ANCはかなり優秀で、オールラウンダー型。
風切り音耐性もそこそこあり、外に出歩けます。
音質面も12mmの大型ドライバーにより、迫力のある低音が楽しめます。
また、アプリが充実しており、イコライザ回りやジェスチャーの設定バリエーションは最高位です。
電池持ちは悪くなりますが、唯一無二のマルチポイント接続に対応しており、テレワークではオトモになること間違いなし。
右側が親固定なので、そこさえ改良されれば無敵なのではないかと思います。
今年のベストバイ完全ワイヤレスです。
屋外ランニング/お散歩なら

風切り音が少ないものがおすすめ
Bose QuietComfort EarBuds
在宅/オフィスワークなら

マルチポイント接続対応や無理のない装着感のものがお勧め
Jabra Elite 85t
Galaxy Buds Live
電車/新幹線通勤なら

ロングスタミナなものがおすすめ
Bose QuietComfort EarBuds
まとめ

ANC技術のなかったメーカーのものが登場。老舗の前に儚く散る
かなり極端な結果になってしまいました…
QC製チップセットにANC機能がついているので、それを使ってみました!というイヤホンが増えてきているイメージですね。
各メーカーのANCに関するノウハウの有無が、そのまま出来栄えに反映されている現状です。
SONYやAppleは独自チップ搭載を謳っていますし、Jabraもマルチポイント接続に対応している点から独自チップでしょう。
独自チップはコストの点でも有利なので、今後も比較的安価に高性能なイヤホンが登場しそうです。
来年はSONYの新型完全ワイヤレスが登場するかと思いますので、そちらに期待といったところでしょうか。
(筐体サイズが小さくなっていると嬉しい…)
上半期のモデルと合わせて、ぜひシチュエーションにあったノイズキャンセリングイヤホンを選んでみてはいかがでしょうか?