付属イヤーピースを使って、電車の車内、宅内、オフィス、屋外(幹線道路沿い)、屋外(住宅街)のシチュエーションでの使用感をお届けします。
目次
ノイズキャンセリングの性能比較
注意事項
現時点(2020年7月末)でのファームウェアでの確認となります。今後のアップデートにより、多少差異が発生する可能性があるので、ご了承ください。
基本的には、NCオフとNCオンの状態で比べ、どれくらいノイズが低減されているかを感覚で順序づけしています。
イヤーピースとのマッチングの問題もあるので、あくまで参考に留めておく程度でお願いします。
各シチュエーションについて
電車の車内
主にJR中央線の車両内における、着座状態でのノイズに対する度合い。宅内
基本的には、換気扇や空気清浄機、エアコンといった遠目にファンなどが動作した状態で、これらのノイズに対する度合い。窓越しに、電車や大型車の走行音が入ることがあるといったイメージ。
オフィス
パソコンのファンの音や話し声、電話の呼び出し音などが周囲にある状態で、これらのノイズに対する度合い。屋外(道路沿いの静止時)
横断歩道での信号待ちなど、自動車の走行音やその他の屋外ノイズに対する度合い屋外(住宅街の歩行時)
おもには風切り音に対する度合い。ノイズキャンセリングの効き目
SONY WF-1000XM3
ノイズキャンセリングの老舗のSONYから。実はもう手放してしまっているのですが、電車や自動車の走行音に対して高い優位性を持っていました。
WI-1000Xを含む過去のノイズキャンセリングイヤホンの構造として、耳からかなり出っ張るということもあり、風切り音にはかなり弱いです。
OFF状態でも風切り音が発生するので、”風切り音キャンセリング”となる風切り音低減モードが用意されています。
ただし、従来機種に比べると、車の走行音や人の声をあえて通すようになって来ているので、一概に新しいものが良いと言えなくなってきています。
Technics EAH-AZ70W
今期、なかなかのポテンシャルを見せつけてくれているTechnics(Panasonic)。Panasonicブランドとして、ノイズキャンセリングのイヤホンも出していたこともあり、十分な性能を誇ります。
筐体の特徴として、風切り音に強い構造を謳っており、上記のWF-1000XM3と比較すると確かに抑えられていると実感できます。が、風切り音を完全には抑え込めてはおらず、厳しいことには変わりません。
Sennheiser MOMENTUM True Wireless 2
異彩を放つ、アクティブノイズキャンセリング機能を持つのがこちら。基本的に低周波の音のみを消しにいき、外からのノイズで埋もれがちな低音部分もクリアに聴こえるようになる仕組みになっています。
普通のノイズキャンセリングイヤホンとしての機能を期待すると痛い目を見ます。
とは言え、電車の騒音や宅内のファンの音は結構消えるので、意外と実用的であったりします。
風切り音はキャンセリング対象に入らないためか、ノイズキャンセリングONのまま、外を歩ける珍しいイヤホンです。
車の走行音の一部はガッツリ入ってきていまいます。
他社のANCイヤホンでも低周波のみカットするモードが欲しいなと思いました。
audio-technica ATH-ANC300TW
続いてはオーテクさん。こちらもメーカーとしてはANCのノウハウを持つ会社です。
接続中とノイズキャンセリング時のホワイトノイズがほぼ皆無で、抜きん出ています。
ただし、電車↔︎屋内でノイズキャンセリングのモード切り替えが必要な点や風切り音に対しての耐性が皆無な点が残念ポイントです。
静かな環境であればあるほど、ホワイトノイズが気になってくるので、静かなインドア環境においては最強のノイズキャンセリングイヤホンとなります。
使い所を選ぶ、かなり極端なイヤホンです。
イヤーピースが平べったいタイプなので、遮音性があまり高くないのか、振動環境に弱いのかもしれません。
Apple AirPods Pro
説明不要のマストバイアイテム。屋外での風切り音がほぼ皆無で、ランニングなんかもいけちゃいます。
屋外ランニング/お散歩なら
風切り音が少ないものがおすすめ。
Sennheiser MOMENTUM True Wireless 2
Apple AirPods Pro
在宅/オフィスワークなら
ホワイトノイズの少ないものや電池持ちが良いもの
audio-technica ATH-ANC300TW
Technics EAH-AZ70W
電車/新幹線通勤なら
列車の走行音に強いものがおすすめ
SONY WF-1000XM3
Apple AirPods Pro
[番外編]SONY WI-1000X
飛行機でも使いたいなら、10Hの連続稼働できる、有線でも無線でも使用可能なWI-1000Xシリーズもおすすめ
まとめ
いろいろ買い漁ってみた結果、こんな感じになりました。家電量販店での視聴では、確認しきれないところになるかと思いますので、是非参考にしていただければと思います。
イヤーピースでも、ANCの効き具合は変わってくるので、”合わないかも…”と思っても調整の余地があるので、試してみるのも良さそうです。
BOSEやSamsungのノイズキャンセリング搭載の新型や先日発表されたNUARLのN10など、今後もリリースされるので、チェックしていきたいと思います。